#15 RESTART 北宇治カルテット+A | 『日常の隣で』準拠 - 水原 渉の小説シリーズ - pixiv

車窓の夜景を見つめていると、じわりと滲んで光がぼやけた。 一度固くまぶたを閉じると、涙が一雫、睫毛の隙間から零れ落ちた。頬を伝う冷たい雫を手の平で拭って、あみかはゆっくりと目を開けた。 車内放送が次の停車駅は黄檗だと告げる。立華に入学してからずっと仲良くしていた友達の最寄駅。列車...