『美の呪力』 岡本太郎 | 新潮社
私は幼い時から、「赤」が好きだった。血を思わせる激しい赤が――。取り繕われた芸術品や輸入文化に背を向け、神聖な巨石、鮮血と太陽、マンダラ宇宙、聖なる火、夜と闇、戦慄の仮面、無限の組紐文など、もの言わぬ文化や神秘的な事象に