ナボコフの値段① 書簡編

今回は文字通りナボコフの「値段」の話です。 ナボコフの場合、原稿はまれですが、サイン本、手紙なんかは 現在でも市場にでることがあります。 そもそもナボコフは「高く売られる」作家でした。 サイモン・ガーフィールド『手紙 その消えゆく世界をたどる旅』(杉田七重訳、柏書房)によれば、 ところが一九九一年、彼〔…