よんばば つれづれ
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森絵都著『みかづき』はきわめて政治的な物語と読めた
これは、昭和36年の千葉県のとある小学校の用務員室に始まり、その用務員の孫が始めた、貧困家庭の子供を対象に無料で学習の援助をするNPOの話で終わる、およそ半世紀にわたる、教育にかかわるある家族の物語だ。 用務員の大島吾郎は、ある日学習についていけない男の子に泣きつかれ、放課後自分の用務員室で勉強を見て…