歌野晶午『春から夏、やがて冬』読了

スーパーの保安責任者の男と、万引き犯の女。偶然の出会いは神の思い召しか、悪魔の罠か?これは“絶望”と“救済”のミステリーだ。内容(「BOOK」データベースより)反転ではなく、むしろ正転。本書は罪と罰、告白と赦し、そして恩と怨を扱った長編小説。読後に残る「やるせなさ」がある意味でリアルです。ひき逃げで娘を失っ…