コトバ

部屋で沈んでいても仕方ないので過去を振り返ることにした。 物心ついたときにはピアノを弾いていた。三歳の僕が鍵盤の前で笑っている写真がアルバムにあるので、そのころから鍵盤を叩いていたことになる。僕の先生は、どこかの音大をリタイアした人だった。致命的に集中力の持続が出来ない、決定的に練習が嫌いだった僕を…