曾祖父と御前相撲

母方の祖母・みっちゃんの父、つまりわたしの曾祖父・Aは、帝大教授のかたわら内裏勤め人でもあり、彼の直上の上司は明治天皇であった。 ある夏の日、納涼相撲大会が御前で催され、優勝したAに明治天皇が「なにが飲みたい?」と聞かれた。 暑いなか、激しい運動のあとなので、Aは「砂糖水を」と言った。まだアイソトニック…