青春の陽のありどころ - パンドラの匣

僕には青春がなかった。自分がもっとも美しかった頃、輝いていた頃のことを「青春」と呼ぶのだとすれば。 10年前。15歳の時に高校中退して、それからずっと何年も暗闇の中にいた。生活と呼べる生活ではなく、常に昼夜逆転、ずっと何もせずに過ごしていた。そして過ぎ去った月日を想って泣く日もあった。 今ではその頃のこ…