電車で読めるポルノとして『最貧困女子』が消費されている事実から目を反らしてはいけない

「最貧困女子? あれエロいよな」 とんでもない台詞を聞いてしまった。金曜日、23時の電車。酔客で混雑する車内は雑談が飛び交う。この会話をまともに受け止めたのは私だけのようだった。 『最貧困女子』は高齢者やシングルマザーなど、弱者に光を当ててきたルポライター、鈴木大介氏の代表作。発売から1年が経過した今も…