まるごとスイカの夏(創作掌編)

電車を降りたとき、向かい側のホームに、カコとみーこの姿が見えた。 急いで階段をかけおり、ちょうど改札のところで追いつく。 「ぶーちゃんはバイトで遅くなるって」 私の報告に、ふたりはそろってうなずいた。 「じゃ、先に行ってようか」 手土産のケーキや飲みものを買いながら、商店街をのんびりと歩く。福引のテント…