ブラックサンタから、ママを取り戻せ!<後編>【創作童話】

クマチに顔をうずめて泣いた。 「わー、わー」泣いた。 どれくらい泣いたか分からない。 「大丈夫?」 クマチの声がして、私は、ゆっくりと顔をあげた。 そこはブラックサンタの家ではなかった。 整理整頓されたキレイな部屋だった。 私は暖炉の前に座って、クマチを抱きしめていた。 「ここは、どこなの?」 私は、顔に残…