我が父に捧ぐ5

第5章 何が子供を伸ばすか 真面目で立派な父だったが、弱点が一つだけあった。それは、東大に劣等感を持っていたことだった。 父は学生時代、東大を目指していたのだが、及第せず、一年浪人したが、やはり駄目で、慶応工学部に入学したのだった。 父はこのことを非常に悔やんでいたようで、東大に対し、劣等感を抱き続け…