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十八番目の月
砕かれた光の前で 引き裂かれた影を思う 芳(かぐわ)しい思い出の花弁をつまみ ひとつひとつ占いながら 束ねられた暗い茎は 過ちのように頸(くび)を青く垂らす 露を帯びた白い腕からは 粒だった水滴に映り込んだ慈しみの冷たさを知る 握りしめた茎はとたんに古く色褪せ 悪意のような葦がはびこる 切り傷の血が流れる水と混…