『聖なる怠け者の冒険』(朝日新聞出版) - 著者:森見登美彦 - 杉江 松恋による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

森見登美彦『聖なる怠け者の冒険』への杉江 松恋の書評。主人公が眠ってばかりで 何か悪い? 全てがあべこべ、夢と現実を行き来する冒険小説小和田君は京都郊外にある某化学企業の研究所に勤める若者である。自らが過ごす時間が穏やかで安らぎに満ちたものであることを心から望む彼は、「怠