アイデンティティの前にある問いとしての「何者にもなれない私」―『何者かになりたい』読書感想文

何者かになりたい作者:熊代亨イースト・プレスAmazonというわけで、前回の記事 amamako.hateblo.jp を書いた後、早速『何者かになりたい』、読んでみました。 読了した感想としては、賛成できるところと「いや、そうかなー」と思う部分は半々だったんですが、そういう主張への賛否以上に、「精神科医という臨床の立場から…