江川海岸(2):水没電柱と工場,夜の海景画。

2017年6月。水没電柱でお馴染みの江川海岸を見に行った。対岸に見える君津の工場の橙の灯火が,海と空を染めはじめる。徐々に潮が満ちてゆき,やがて電柱の足元の小さな陸も海面に飲み込まれてゆく。光芒は艶やかに,黒い鏡に反映する。どうにかスローシャッターでその存在を認知できる程度の,漆黒の世界である。