【藤津亮太の「新・主人公の条件」】第7回 「きみと、波にのれたら」向水ひな子

「きみと、波にのれたら」は2つの側面を持っている。ひとつは向水ひな子が喪失と再生を体験する物語。もうひとつはそのひな子が自分を発見する物語。この2つの物語のまじわるところに、ひな子という主人公は立っている。 ひな子は大学生1年生。大学...