【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作
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自作の小説「祖父の時計 第3話」境界の村シリーズ
やがて、わたしは母に連れられて外に出た。その日は曇っていたが、祖父が燃えている間は、不思議と日が射していた。どんなに雨が降っていても、火葬の間は止むのだと聞いたことがあった。その天の配慮のような現象に心を打たれた。 母は、煙突から立ち上る煙を指差し 「おじいちゃんが天国に昇って行く」 とわたしと姉に言…