【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作
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自作の小説「ひと吹きの風が語るもの」第3話
第三話 そして五年たち、あそこにああしている。 米沢には衝撃的な再会だった。洋子に最後に会ったのは、東京駅の近くのインド料理の店だった。 洋子は都会育ちで洗練されていた。ある日、一緒に生命保険業界主催の試験を受けに行った。その帰りに高層ビルで食事をして、洋子の部屋まで送っていった。かかさず見ていたテレ…