自作の小説|船に乗る少女 第一章  大分県臼杵市を舞台に魂の故郷を発見する物語

船にのる少女 第一章 祖母の葬儀が終わった翌朝、美津江は中学生になる娘の美香から、この洋間のない古い家でお膳を囲んで食事をするのが、結構暖かくて好きだと言われた時、確かに昔この家の食卓に自分も同じことを感じていたのだと、かすかに頷いた。 * * * あれは兄の結婚を間近に控えた頃、美津江が高校二年になっ…