黒飴のおにぎり

昔、私は子供だった。 その頃はまだ愚母が生きていた。 複雑な家庭環境にも関わらず、腹違いの愚兄や竿違いの愚弟も平等に愛してくれた。 愚母は働きに出ていたが、愚息たちにはひもじい思いをさせまいと毎日のようにおにぎりを作ってくれた。 愚息を飽きさせることが無いように、いつも違う種類のおにぎりを用意してい…