神仏ジャンケンの話

 暮らしているアパートの裏に神社がある。  神社は割と人通りの多い小道に面しているため、静謐、といった雰囲気はないが、左右に砂利が敷かれた短い参道を抜けて、背の高い木々に囲まれた昼でも暗い拝殿の前に来ると、「ほぼ現世、少しだけ異界」ぐらいの空気はある。  境内に一本、御神木なのか、ひときわ大きい樹が…