途上の旅 / 若菜晃子 【825】

人間は常に自然のただなかにいる。そしてそのことをいつも忘れてしまう。私はそれを全身で感じるために、旅に出ているのかもしれない。 (本文より) 登山の専門出版社の編集者を経て、文筆家として活躍する著者の旅の随筆集第2弾。様々な国の旅の記憶や広がる思考を、読者が体感できるような、濃やかで静謐な文章で綴る。…