ピカソ《アフリカ時代の自画像》〜形を溶かす火、世界を刻む原始の刃

【作品解説】ピカソ《自画像》(1907/油彩・カンヴァス/ナロドニー・ギャラリー)——“アフリカ彫刻の時代”に差し掛かった刃物のような線で、顔を描くのではなく彫り起こす。土と鉄の記憶を帯びた緑・黒・赤が体温の余熱を残し、背後の灼けるオレンジが内なる溶鉱炉を思わせる。自己像という枠を越え、未来の絵画を切り拓…