小森真樹|「パブリック」ミュージアムから歴史を裏返す、美術品をポチって戦争の記憶に参加する──藤井光〈日本の戦争画〉展にみる「再演」と「販売」 – artscape

先ごろ3月半ば、勤めている武蔵大学で平日5日間だけの小さな展覧会を企画した。ある美術品を気に入って買ったので、多くの人に見てもらいたいと考えたのである。私たちは、いいなと思ったものを購入し、家族や友人や不特定の誰かに見せる(とか、見せびらかす)ことをとても日常的に行なっている。例えば、着飾って街を歩…