臨死的音響体験

・夕方からずっと偏頭痛がしていた。耐えられないほどの痛みではなかったが、脳の断片でドクドクと規則的に脈動する痛みは休まることなく続いた。 何にかする気力も起きず、ただ、薬を飲んでベットに寝転がり、天井とそこに微かに残る染みをみていた。天井の染みに飽きたら、壁のキズをみていた。その間ずっと、携帯のスピ…