丘と水路と橋と火を
id:ashnoa
「定型っぽく読める」を考える
1 序論——定型っぽく読める? 歌会など、短歌作品を数名で読んでいるときのことだ。参加者の一人がある歌を一読して、その歌に対する評に移る。私を含めた数名がそれを聴いている。評者による批評が進行して、歌の韻律についての話が持ち上がると、評者が「この歌、すっと読んでしまいましたが、ここで実は破調しているんで…