契約締結上の過失とは?具体例をあげて解説

一 「契約締結上の過失」理論 特定の家屋の売買契約が締結された前日に,その家屋が焼失していた場合を考えてみる。既に焼失した建物の売買契約は原始的不能によって無効とされる。しかし,建物が現存すると信じた買主は,これによって契約費用等の損害を受けるであろう。もし,売主の側に,かかる無効な契約を締結させる…