西村賢太と葛山久子

作家としての徹底性 「文學界」7月号を図書館で借り、西村賢太の特集を読んでいます。 葛山久子の「親愛なる西村さんへ」は、長篇『雨滴は続く』(文藝春秋、2022年)に出てくる実在の新聞記者が、匿名を条件に発表した手記です。私は『雨滴は続く』を読んでいないのでよく分かりませんが、北町貫多は小説では葛山に好意を…