諦観のやすらぎ・『天使のはらわた 赤い眩暈』

つい最近、ある子ども向け映画を見ていたら全編に渡って「あきらめない」「あきらめるな」と連呼されて、うんざりした気分になった。もちろん簡単にあきらめない心も人生には必要であろうが、一定量のあきらめも、また必要なのではあるまいか。そしてあきらめも、なかなか滋味があるものではないか…。