小津安二郎の映画が見たくなる時は、喪失感を共有したくなる時だ。

なぜか無性に小津映画が観たくなる時がある。 ときたま、どういうわけだかわからないが、小津安二郎の映画が観たくなるときがある。紀子三部作もいいが、実はそれ以外の作品のほうが好きだったりする。一番好きな作品は「秋刀魚の味」。小津安二郎の遺作となった作品だ。ストーリーは相変わらず、と言うべきか、適齢期の娘…