宇佐見りん「推し、燃ゆ」を推す

しばらく前からネットで見るようになった「極大感情」とか「クソデカ感情」という表現がどうにも苦手だった。「語彙力がない」という名目での内輪での遊びならともかく、出版社の人間や作家がそれをやり始めると、たとえその遊びに乗っかっているのだとしても「お前らの仕事はなんだ」という気分になっていたからだ。プロ…