『親切の人類史』を読んでちょっと救われて、ちょっと寂しくなった話

マイケル・E・マカロー『親切の人類史 ヒトはいかにして利他の心を獲得したか』を読み終えた。「血縁者でもない赤の他人を助ける」という性質を人間がどのようにして獲得したのか、という謎に、進化心理学の観点から迫る本である。 言うまでもなく、人間は他者を思いやることができる生き物だ。自分が損をしてまで他者を助…