豊富なアイデアとイメージで圧倒 池宮中夫 Wüst-我々の巨大な僻地

水牛 健太郎 会場が暗くなってしばらくして、池宮が舞台となっている部屋の上手寄りに立っているのに気づいた。厚手のコートのようなものを羽織り、闇の中にたたずんでいる。麦藁帽子をかぶり、案山子のようにも見える。徐々に照度が上がり、目に映る情報量が増えると、池宮の顔や手足が真っ黒に塗られていることがわかる…