『天体による永遠』オーギュスト・ブランキ
19世紀稀代の革命家ブランキ(1805‐1881)は,パリ・コミューン勃発の前日に逮捕される.トーロー要塞幽閉中に書かれた最後の著作が本書である.それは革命論ではなく,宇宙の無限から人間を考察したものだった.想像力を広大な宇宙に飛翔させ,そこでブランキが見たものは?ベンヤミンを震撼させたペシミズムの深淵――.ブル…