仏教のプラグマティズム - 恐山あれこれ日記

我が宗の祖、道元禅師の家風(一門の指導者としての気風)は、よく「綿密」とか「厳格」と形容されます。実際、道場における修行の作法や儀式の手順は綿密極まりなく規定されていて、その実行はおそろしく峻厳なものでした。入門当初は、石が肉に見えるほど空腹なのに、食事作法の複雑さに圧倒されて、文字どおり「喉を通…