今、ここにある過去

自分が今見ている現実の映像は過去なんだ、 自分は今、過去の映像の中を生きている、と、 しみじみ感じながら佇む初春の夜である。 自分が過去に思った〝想い〟が今現れていて、 それはすでに決定済みのものだ。 であれば、 〝今〟をいじっても無駄だということになる。 これはまた、別の言い方をすると、 今、自分の心の…