峠に挑んだ電機たち《第1章 国鉄最大の急勾配の難所・碓氷峠》【13】

ED42形は、1933年から28両が1948年まで第二次世界大戦を通じて製造されました。戦前製の車両は溶接組み立てを多用したことで、車体は凹凸の少ない近代的な外観でした。前面や側面の窓は、角にRがつけられるなど美観にも配慮したつくりで、当時の車両製造技術が向上していたことが窺えます。しかし、1938年に日中戦争が勃発…