この世には、エリクサーを躊躇なく使える人間と、使えない人間がいるんだ。

僕は彼女の不幸な顔しか知らない 僕は彼女の不幸な顔しか知らない。    「遅れてごめん」  彼女は息を弾ませてそう言いつつ、カップを片手に向かいの席に座った。 「そこまで待ってないよ」 僕の言葉はカフェの喧騒に…