この言葉は誰かを傷つけるだろう、と書いては消したり、口をつぐんだりしている。そうやって行き場を失った言葉たちが積み重なっていくと、心が磨り減っていき、ある日静かに自分を殺すことになるのだろう。 濁流のように流れ出るものに対する恐怖、自分が自分でなくなるような恐怖と言えばいいのか、そういうものに怯えな…