桜児の悲しみ・・・巻第16-3786~3787

訓読 >>> 3786春さらばかざしにせむと我(あ)が思(も)ひし桜の花は散り行(ゆ)けるかも 3787妹(いも)が名に懸けたる桜(さくら)花咲かば常(つね)にや恋ひむいや年のはに 要旨 >>> 〈3786〉春になったら、その時こそ髪飾りにしようと思っていた、桜の花は散ってしまったのだ、ああ。 〈3787〉あの子の名を思…