草壁皇子が薨じた時に舎人等が悲しんで作った歌(2)・・・巻第2-176~184

訓読 >>> 176天地(あめつち)とともに終へむと思ひつつ仕へまつりし心 違(たが)ひぬ 177朝日照る佐田(さだ)の岡辺(をかへ)に群れ居(ゐ)つつ我が泣く涙やむ時もなし 178み立たしの島を見る時にはたづみ流るる涙止めぞかねつる 179橘(たちばな)の島の宮には飽(あ)かぬかも佐田(さだ)の岡辺(をかへ)に侍…