川上のつらつら椿・・・巻第1-56

訓読 >>> 川上のつらつら椿(つばき)つらつらに見れども飽かず巨勢(こせ)の春野は 要旨 >>> 川沿いに連なっている椿をよくよく眺めているけれど、巨勢の春野は飽きないことだ。 鑑賞 >>> 持統太上天皇の紀伊国行幸に随行して詠まれた歌です。作者の春日蔵首老(かすがのくらびとおゆ)は、弁記という法名の僧…