志貴皇子が亡くなった時に笠金村が作った歌・・・巻第2-230~232

訓読 >>> 230梓弓(あづさゆみ) 手に取り持ちて ますらをの さつ矢(や)手挟(たばさ)み 立ち向ふ 高円山(たかまとやま)に 春野(はるの)焼く 野火(のひ)と見るまで 燃ゆる火を 何かと問へば 玉鉾(たまほこ)の 道来る人の 泣く涙 こさめに降れば 白栲(しろたへ)の 衣(ころも)ひづちて 立ち留(と)まり …