一日には千重しくしくに我が恋ふる・・・巻第10-2234

訓読 >>> 一日(ひとひ)には千重(ちへ)しくしくに我(あ)が恋ふる妹(いも)があたりに時雨(しぐれ)降る見ゆ 要旨 >>> 一日の間に、幾度も重ね重ね私が恋い焦がれるあの子の家のあたりに、時雨がしきりに降っている。 鑑賞 >>> 『柿本人麻呂歌集』所収の「雨を詠む」歌。「一日には」は、一日のうちには。…