秋さらば見つつ偲へと・・・巻第3-464~465

訓読 >>> 464秋さらば見つつ偲(しの)へと妹(いも)が植ゑしやどのなでしこ咲きにけるかも 465うつせみの世は常(つね)なしと知るものを秋風 寒(さむ)み偲(しの)ひつるかも 要旨 >>> 〈464〉秋になったらごらんになって私を思い出してくださいと言って、彼女が植えた庭のナデシコの花が咲いてきたよ。 〈465…