柿本人麻呂が旅の途上に詠んだ歌・・・巻第3-249~256

訓読 >>> 249御津(みつ)の崎(さき)波を恐(かしこ)み隠江(こもりえ)の船なる君は野島(ぬしま)にと宣(の)る 250玉藻(たまも)刈る敏馬(みぬめ)を過ぎて夏草の野島が崎に舟近づきぬ 251淡路(あはぢ)の野島が崎の浜風に妹(いも)が結びし紐(ひも)吹きかへす 252荒栲(あらたへ)の藤江の浦に鱸(すずき…