何かここだく我が恋ひ渡る・・・巻第4-656~658

訓読 >>> 656我(わ)れのみぞ君には恋ふる我(わ)が背子(せこ)が恋ふといふことは言(こと)のなぐさぞ657思はじと言ひてしものをはねず色のうつろひやすき我(あ)が心かも658思へども験(しるし)もなしと知るものを何かここだく我(あ)が恋ひ渡る 要旨 >>> 〈656〉恋しいと思っているのは私ばかり。あなたが…