中臣宅守と狭野弟上娘子の贈答歌(12)・・・巻第15-3775~3778

訓読 >>> 3775あらたまの年の緒(を)長く逢はざれど異(け)しき心を我(あ)が思(も)はなくに 3776今日(けふ)もかも都なりせば見まく欲(ほ)り西の御馬屋(みまや)の外(と)に立てらまし 3777昨日(きのふ)今日(けふ)君に逢はずてする術(すべ)のたどきを知らに音(ね)のみしぞ泣く 3778白栲(しろたへ)…