大伴旅人が亡き妻を恋い慕って作った歌・・・巻第3-438~440

訓読 >>> 438愛(うつく)しき人のまきてし敷妙(しきたへ)のわが手枕(たまくら)をまく人あらめや 439帰るべく時はなりけり都にて誰(た)が手本(たもと)をか我が枕(まくら)かむ 440都なる荒れたる家にひとり寝(ね)ば旅にまさりて苦しかるべし 要旨 >>> 〈438〉愛しい妻が枕として寝た、私のこの腕を枕とす…